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cover photo 紫木蓮 - botanical



「botanical 」紫木蓮 

 紫木蓮は 烏木蓮(カラスモクレン)とも呼ばれ、英名は Magnolia 。


 白ばなの木蓮は 街中でもよく見かけるが、桜(染井吉野)より少し早く咲くことを知っている人は少ないように思う。白木蓮が街路樹になっている通りを知っている人がいて、会話の中で「満開になっています」という話を聞いて、その人を好きになったことがある。

 花が開くまでの凛とした姿は冬にある花のように感じられ、花が開くとだらしなく見えて、そのゆるんだ感じに春だなと思う。花がある期間も短いので、街中にある本数ほど 人々にあまり馴染みがないのかも知れない。


 花の名前「マグノリア」がタイトルの映画を見た頃は、人生で最も多く映画を見た第二期にあたるころだったが、映画のインパクトというか、輪郭がはっきりした感じが、日本の曲「木蓮の涙」と全く異なる印象で、木蓮とマグノリアが同じ品種であっても 咲く場所の光や空気のちがいで 印象がこんなにも違うもになるのだろうなと想像していた。


 東京の街中で撮ったこの紫木蓮は、そういう意味で和でありまだ冬にあるように写したいと思って撮影した。

 名前として、「木蓮 Mokuren」 も「マグノリア Magnolia」 も 美しい名前で 美しい字面だなぁと思う。

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